
第13号 2011.08.23
8月12日(金)~17日(水)の6日間、TLCにメカニックを派遣している福岡トヨタ自動車(株)の研修センターにて、今年度初となる
国内訓練を実施しました。
今回は今年からチームに加入した新人 丸山昭寿(マルヤマ アキヒサ)メカニックの育成を目的として、昨年チームに加入した
阪本メカ指導のもと、メカニック陣のみによる訓練となりました。
訓練前に、新人 丸山メカニックにインタビューを行いました。
Q1.ダカールメカニックに選抜された今の気持ちは?
実は前回も応募しましたが、残念ながら落選してしまいました。阪本メカとはディーラーメカニックの資格(トヨタ検定)受験の同期で、
ダカールの話は以前からよく聞いていました。話を聞く度に絶対に自分も行くんだ!という気持ちが強くなっていきました。
今回、2回目の応募で選抜して頂くことができました。今は楽しみと不安の両方がありますが、一日も早くチームメンバーとして
活躍できるよう、十分にトレーニングしていきたいです。
Q2.ダカールに持っていきたいものは?
+/-(プラス/マイナス)ドライバーのセットです。当然、チームの工具としてラリー車に搭載されていますが、
それ以外に自分のポケットにもう一つ持っていたいんです。ドライバーのセットは持っているだけで心が落ち着きます(笑)
笑顔で質問に答えてくれた丸山メカ。とても熱いメカニックがまた一人、TLCに仲間入りです。
そして、いよいよ訓練が始まると表情は真剣に・・・
今回の訓練では、ラリー車の構造理解を中心に進めていきましたが、日本で働くディーラーメカにとって、大きな壁となることがひとつ。
それはラリー車のベースとなっているランドクルーザー200は国内では販売されていないディーゼルのマニュアル車ということです。
つまり、日本のディーラーメカニックは日常業務ではこの車に触れる機会が全くないということです。
左が国内販売のガソリン・オートマチック車、右がラリー車でディーゼル・マニュアル車。外観のカラーリング以外はほぼ同じように見えますが、
中身は全く異なる車です。
しかし、ラリー中のあらゆるトラブルへ対応できるようにするためには、車の基本構造を理解していることが非常に重要となります。
車両構造を説明する阪本メカ(右) |
修理書と実車を照合して確認 |
トラブルシュートについての指導 |
修理書(車両の説明書)を使い、阪本メカがラリー車の構造について説明し、次に実車についている本物の部品と照らし合わせながら
各部を確認。
さらに、想定されるトラブルを擬似的に作り出し、故障診断機等も使用しながら、ラリー車について理解を深めました。
初めてラリー車に触れた丸山メカニックは、市販車部門の車両といえど、ラリー車特有の構造もあり、短時間で効率よく作業をする難しさを
実感しながらも、『市販車でありながら、初めて知ることが多く大変だが、とても楽しいし、やりがいもある』と頼もしい一言。
2年目のチャレンジとなる阪本メカにも話を聞いてみました。
Q1.丸山メカニックが加入して何か変わりましたか?
昨年に比べるとラリー車の整備はかなり慣れてきましたが、指導する立場になって初めて気づいたことも多々あります。
これまでは先輩の松本メカニック(ダカール2010、2011出場)がいてくれたので、分からないことはすぐに相談することができました。
でも、今年からは自分も質問される側。まだまだ学ぶこともたくさんありますし、責任も大きくなったことを実感しています。
Q2.丸山メカニックの訓練状況はどうですか?
丸山さんは会社では先輩メカニックなので、自分が教えるのは不思議な感じもします。
訓練は順調に進んでいますが、ラリー車は競技車両であるがゆえ、整備性等は市販車と異なり、苦労している点もあるようです。
でも、ラリー本番はこんなもんじゃありません!今回の訓練は整備環境が整った研修センターでの実施です。
ラリー中は本当に何もない大平原に限られた道具を持ち込み、作業するんですから!
ダカールの先輩メカニックとして、チームに関わることになった阪本メカの話ぶりはとても逞しくなったように感じました。
これからの2人の成長に皆さんもご期待下さい!!
そして、8月27日(土)からはドライバーやナビゲーターも参加するチーム合同の国内訓練もスタートします。
ダカールに向けていよいよ活動も本格化してきました。今後のTLCにますますご注目下さい!