第8号2019.07.08
5日(金)はシルクウェイラリースタート地であるロシアのイルクーツクにて車検および参加者の書類手続きが実施されました。
チームは4日に最終調整を行ったラリー車を再度実走して確認し、車両へ今大会のゼッケン番号(No.228）を貼り付け、15時からの車検に備えました。
書類手続きは選手だけでなく、参加者全員が対象となり、パスポートやライセンス類の確認に加え、メディカルチェックを受けます。
引き続き、車検場へ向かい、レーシングスーツ、ヘルメットなどの装備品の確認、車両の改造規則への適合確認が行われます。安全装備以外は基本的に改造が許されていない市販車部門に出場するTLCの車両は、規則にそって検査官がすみずみまでチェックを行い、競技中の交換が禁止されるエンジンやトランスミッションには封印が施され、無事に車検合格となりました。
車検を終えたラリー車は以降の整備が禁止されるため、パルクフェルメ(車両保管)に収められ、6日のスタートセレモニーを迎えるばかりとなりました。
三浦ドライバー
今シーズンから大きく変更された新しい車両規則に基づいて
製作したラリー車での初めての競技車検でした。無事合格できたことは、次回ダカールラリーに向けた車両製作における一つの成果だと思い、大変ほっとしています。
そして何より車検を終えていよいよスタートできるということが楽しみで仕方ありません。ダカールラリー2019以降、TLCのラリー車が走る姿をファンの皆さまにあまりお見せすることができなかったので、今回のラリーではその分ランクルの思い切り走っている姿を見ていただければと思いますので、応援をよろしくお願いします。
シャロワチーフメカニック
車検が無事終わり、明後日から新しいAT仕様ラリー車でのチャレンジが始まります。このクルマでの完走そして勝利は、ダカールでの連覇を目指す私たちにとってすごく前向きな結果となるはずです。三浦・リシトロイシターコンビがこの新しいマシンに早く慣れて、乗りこなしてくれることに期待しています。
岩浅メカニック
2年目になりラリーの動きも一通り覚えたので、自分が目標とするフランス人先輩メカニックであるブロアメカニックのように働けることを目指してこのラリーに挑戦したいと思っています。ラリー特有の判断の速さであったり想定外のトラブルへの対応力を身につけられたかどうかをこのシルクウェイラリーで確認したいです。
中武メカニック
初めてのことでわからないことが多く、見て、動いて学ぶしかないので、日々必死に取り組んでいます。スタートに近づくにつれ、緊張感がひしひしと伝わってくるので、自身も一層気を引き締めなければと感じています。まだ、フランス人メカニックとのコミュニケーションが難しいですが、相手が何を言おうとしているのか、望んでいるかということを考えて先読みすることで早くチームになじみ、チームのために自分の力を発揮できるように日々模索しています。チームに貢献できるように頑張りたいと思います。