第18号2024.12.02
ダカールラリーの大会主催者であるA.S.O.(アモリ・スポーツ・オーガニゼーション)は2024年11月28日、2025年大会のルート情報などの大会概要を発表しました。
開催国は中東、サウジアラビアで、今大会が同国での6度目の大会となります。大会期間は2025年1月3日~17日の計15日間。SS(競技区間)5,115km、総走行距離7,759kmで設定されたコースは前回大会から500kmほど競技区間が長くなっており、人にもクルマにも耐久力を問われる展開になると予想されます。
1月3日、南西部のビーシャでプロローグランが行われたのち、同地を起点にしたループコースで競技初日が幕を開けます。大会序盤に前回大会多くの競技者が苦しんだ「48Hクロノステージ*」と、2日間のステージをメカニックによるサポートなしにクリアするマラソンステージが設定され、前半戦のハイライトとなります。
1月10日、北中部ハイルで中間休息日を迎えた後、サウジアラビアの首都リヤドを経由して後半のハイライトとなる「エンプティクオーター(何もない大地)」へと進みます。切り立った砂丘や、アップダウンの激しい砂丘群を越えていかなければならない最高難易度のステージが25年大会のゴールとなるシュバイタまで続き、1月17日に最終日を迎えます。
また、TLCは11月17日に2025年大会参戦車両2台のシェイクダウンを実施し、ラリー車の作動確認、セットアップを完了させました。ラリー車開発拠点をおくフランス、リヨン郊外のオフロードコースにて約150kmを走り込み、両ドライバー、エンジニアともにラリー車の完成度に手応えを感じています。シェイクダウンを終えた2台のラリー車は他チームの競技参加車両とともに29日、スペインバルセロナ港からフェリーでサウジアラビアへ送られ、大会の開幕を迎えます。
TLCは2台揃っての完全走破によるストック(市販車)クラス12連覇を目指します。
皆さまからの温かいご声援をよろしくお願いいたします。
なお、本公式サイトでは、12月中旬にダカールラリー2025特設サイトの開設を予定しております。特設サイトでは、日々のラリーレポートに加え、皆さまからの応援コメントの募集や、2025年大会のTLCの活躍をみていただける媒体の紹介をしてまいります。特設サイトをチェックして、ぜひランドクルーザーの走りにご注目ください。
*48Hクロノステージ…計48時間の設定時間内で1つのステージを選手のみで走りきります。ステージ1日目はPM5時時点で走行が打ち切られ、進んだ走行距離に応じて、コース内に設定された計6か所の休息エリアに振り分けられ、選手らは砂漠で夜を明かします。2日目は残りのコースを時間内でのゴールを目指して走行します。25年大会のクロノステージは前回大会から大幅に距離が拡大され、計970kmにおよぶステージを選手のみで走破しきる過酷なステージとなります。