2008年ダカールラリーが急遽開催中止

第19号 2008.01.05
主催責任者による緊急会見
主催責任者による緊急会見

通過国でのアルカイダ関連のテロ事件に起因してフランス政府が中止を要請

ダカールラリーの主催者ASOはリスボン市内の車検会場ベルム中央文化会館内で4日正午に緊急記者会見を行い、モーリタニア国内での治安問題などから翌5日にスタートを控えていたダカールラリーの開催中止を発表した。これは昨年12月24日にモーリタニア国内で4人の旅行者がアルカイダ関連のイスラミック・マグレブと呼ばれる武装グループによって殺害され、犯人グループはセネガルへ逃走。その2日後にもモーリタニア北部のマグレブの基地周辺で軍関係者2名が殺されるなど治安の緊張が高まっていたこと、フランス政府宛にダカールラリーの襲撃を意図する脅迫があったことなどからフランス政府がASOに対して開催中止を強く要請したことによる。

ショックを隠せない参加者たち
ショックを隠せない参加者たち

3日には一般向けにもフランス外務省の報道官や外務大臣が相次いでモーリタニアへの渡航自粛を呼びかけていた。

 

昨日無事に車検を終えたTLCはこの日、日本から激励に駆けつけたトヨタ車体水嶋敏夫社長以下約100名の大応援団とともに市内で壮行会に臨んでいたが、一報が入ったところで状況を説明。突然の中止決定にTLCの関係者はショックを受けながらも安全を最優先した主催者の決定に納得した。

ほぼ一年を掛けて参戦の準備をしてきたラリーがあまりにもあっけない幕切れを迎えたことは極めて残念だが、TLCの活動はこれで終わりではない。

スタートを控えたジェロニモス修道院前広場
スタートを控えたジェロニモス修道院前広場

すでに平行して開発が進められているトヨタ・ランドクルーザー200のデビュー戦となる次回大会に向けてチームスタッフは改めて意欲を漲らせていた。

伊藤監督

今から行くぞというときに足をすくわれたよう。でも、主催者が安全を考慮して決定したことなので納得はしています。応援して頂いた皆さんには申し訳ありませんが、これも(今まで予想もつかない色々な経験をさせてくれた)パリダカなのかなと思います。ともあれ我々としては来年に向けて新型車のポテンシャルを確保する体制作りに今から専念したい。あくまで前向きに進んでいく所存です。

三橋ドライバー/三浦ナビゲーター

我々もがっかりしましたが、応援してくださる方々、楽しみにしていたファンの人たちも残念でしょう。次回はその分も面白いラリーをお見せしたいと思いますし、ランドクルーザー200で走るのが今から本当に楽しみです。(三橋ドライバー)


まだ信じられない気持ちです。今回はとくに会社のみんなが集めてくれた廃食油で走り、ラリーを身近に感じてもらえるチャンスだっただけにひときわ残念です。今後の参戦などは決まっていませんが、来年も挑戦出来るように頑張りたいです。(三浦ナビゲーター)

ラテドライバー/カタルリナビゲーター

フランスの言い回しですが、空から金槌が降ってきたような気持ちです。昨晩からキャンセルの情報があり、コース変更程度の予想はしていましたが、まさか全面中止とは思いませんでした。30回目の節目の大会で内容的にも楽しみだったのですが仕方ありません。我々以上にプライベーターの人たちは大きな打撃を受けていると思いますよ。(ラテドライバー)


安全のための決定なので個人的には残念ですが、仕方ないと思います。次のチャンスがあれば今回の分も頑張って良い成績を残したいですね。(カタルリナビゲーター)