ダカールラリー2008体験レポート 第8号

第20号 2008.01.07

第8号 えっ!そんな。本当か?

えっ!そんな。本当か?

その情報はスタート前日、壮行会の会場に飛び込んで来ました。

 

いよいよ、明日スタートだ!

と、盛り上がるムードの中、壮行会の控え室でいつものように陽気なフランス人たちを中心にダカールの話題に花が咲いていました。

 

そこに一本の電話がフィフィに…。

 

フィフィが「@$#%&!!??…。」と皆に言いました。(私はなんと言ったのか判りませんでした。)

その瞬間メンバーの表情がこわばりました。

 

一緒にいた三橋DRが「ダカール中止!中止って言ってるよ。」

と、フィフィが何を言ったかを教えてくれました。

 

正式発表ではなかったので、関係者に問い合わせると

「12時から記者発表が開催されることになった。そこで発表される予定だ。」

そのときの時間は10時40分くらいでした。壮行会開始の約1時間前でした。

 

いつもあんなに明るく陽気なメンバーたちが…

黙って下を向いたままのパスカル、

ぼーっと宙を見つめるペドロ、

頭を抱えてうつむくニコラ、

泣きそうな顔のカタルリ、

唇を噛み締めたまま、涙をこらえている(様に見えました。)フィフィ

 

私は壮行会のレポート用にカメラを持っていました。

ダカール向けての彼らの想いの強さをひしひしと感じました。しかし、落胆するチームメイトに向かってシャッターを切ることは私にはできませんでした。今回は写真がない事をどうかご容赦ください。

 

ほぼ中止が確定的な中、壮行会開始の時間は着々と迫ってきました。壮行会をどうするか?中止にするか?

しかし、総勢100人弱のスポンサーツアーの方々を落胆させたくない。もしかして正式発表で大どんでん返しがあるかもしれない。そのような背景の中、壮行会は開催されることに。

そしてメンバーには「ダカール中止の正式発表までは、壮行会はそのままやろう!中止の件は表に出さないで盛り上げることをお願いしたい。」と伊藤監督から話がありました。

 

メンバーは「大丈夫!問題ない。盛り上げていこう!」と。

 

中止なのにそんなことやってられるか!といわれても仕方がない状況なのに…。すばらしいメンバーですよ!

そんな中、壮行会は開催されました。正式に発表があったらツアーのみなさんには公表することにしていました。

そこでも、メンバーは暗い顔ひとつせず、サインやインタビューに応じていました。

 

「絶対4連覇を達成してください!」といわれ「約束します!」と固い握手を交わしていた三橋DR

「今年は2回目だから緊張も先回ほどではなさそうですね。」といわれ、「そんなことないですよ!凄く緊張してます。」と、本番があるかの如く回答した三浦NV

「アリガトウゴザイマス!ガンバリマス!」と愛嬌ある笑顔で対応を続けたジャン-ジャック

 

会を盛り上げるために頑張るメンバーを見ていて涙が出そうになりました。

 

そして…。ついに正式に中止の連絡が入りました。

酒井チーム代表が緊急にツアーの方々に報告しました。会場は騒然となり驚きを隠せない状態に…。しかし、すぐチームを励ましていただきました。ありがたいことです。

私も初めてのダカールを非常に楽しみにしてました。体験レポートもこんな形で終了を迎えてしまうのはとても残念でなりません。皆さんから予想以上の反響をいただきとてもうれしく思うと共に感謝の気持ちでいっぱいです。稚拙なレポートで申し訳ございませんでした。ありがとうございました。

 

今回の中止の決定は非常に残念でしたが、私はうれしかったことがあります。このチームのメンバーのラリーに対する想いの強さをしっかり肌で感じ取れたことです。すばらしいチームのメンバーになれた事を改めて感謝しています。この悔しさをバネに来年のダカールでは他を圧倒する強さを見せ付けたいと思います!今後も変わらぬご声援をよろしくお願いします。

 

また、来年まで! さようなら!

 

 

幻となったロードマップです。来年こそは行くぞ!
幻となったロードマップです。来年こそは行くぞ!