早くも市販車部門ワン・ツー態勢を確立
342㎞のロングステージでランドクルーザーが本領を発揮

戦況

2日目の行程はピスコから海岸沿いに南東に下りサン・ファン・デ・マルコナへ。ピスコ周辺の砂漠で342㎞のSS（競技区間）が設定され、ゴール後に203㎞のリエゾン（移動区間）でマルコナへ到達した。SSの距離も伸び、本格的な競技が始まった。

コースはこの日も砂が中心。ただし前日と重複する部分はなかった。途中からは海岸沿いを走ったり、堅い路面のピスト（未舗装路）や、フェシフェシ（パウダー状の非常にソフトな土）など多彩に変化し、最後まで難易度は高かった。

総合65番手で走りだしたTLCの1号車クリスチャン・ラヴィエル／ジャン・ピエール・ギャルサン組は慎重に先行車をパスしながらSSを走破。CP（チェックポイント）1までに51位に浮上すると、その後も果敢な走りで最後の砂丘もノースタック・ノーパンクでクリアし、総合34位／市販車部門1位の成績でゴールした。

一方、三浦昂(トヨタ車体社員)／ローラン・リシトロイシター組の2号車も、1号車に続いて序盤の砂丘を手堅くクリア。79番手スタートから終盤には50位まで順位を上げたが、ゴール手前の柔らかい砂丘で痛恨のハードスタックを喫し、脱出に1時間強を要して総合60位／部門2位で走り終えた。

この結果により累計順位でTLCは1号車が総合38位、2号車が62位で市販車部門ワン・ツー態勢を確立。部門3位（総合81位）の二コラ・ファロー組（トヨタ・ランドクルーザー200）に対し1号車は4時間44分52秒、2号車も3時間20分20秒の差をつけることとなった。

SS終了後に200㎞超のリエゾンがあるため、ビバークへの到着は遅めになったが、この日のSSは4輪部門が最初にスタートしたため、1号車は15時前、2号車も16時頃到着した。

明日9日は、マルコナ周辺で331㎞の競技が行われ、その後ペルー南部のアレキパへ向かう。