後半戦初日は大会最長のロングステージ
2台揃って難関の砂丘をクリア

戦況

13日、後半戦の初日を迎えた。競技の舞台となるのはサン・ファン・デ・マルコナ周辺の砂漠地帯。4輪の競技者はアレキパを早朝に出発し、443㎞の長いリエゾン(移動区間)を辿ってスタート地点に到達した。

SS(競技区間)は前後2つのパートの計310kmで構成され、前半部分は前回大会でも難所となったタナカ砂丘を通過。柔らかい砂と激しいアップダウンが競技者達を苦しめた。その後、ニュートラルゾーンを挟んで後半部分がスタート。ここでも砂とフェシフェシ(非常にソフトなパウダー状の土)が連続し、終盤には再び難しい砂丘が現れた。ゴール後は57㎞のリエゾンでマルコナのビバークに到着。今大会最長810㎞のロングステージであった。

この日の競技に臨んだのは2輪105台、4輪バイク18台、4輪69台、小型4輪24台、トラック30台。TLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は1号車クリスチャン・ラヴィエル／ジャン・ピエール・ギャルサン組が4輪部門の35番手で、2号車三浦昂／ローラン・リシトロイシター組は続く36番手でSSをスタートした。　コースはスタート間もなく砂丘に入り、1号車は追いついてきた2号車と一緒に走行。スタックすると互いに救出し合いながら進んだが、後半のCP（チェックポイント）2を過ぎて、2号車がパンクで遅れたのをきっかけに、1号車が先行した。その後、谷間の一本道でトラックが転倒して、TLCの2台を含む後続車が通れなくなる事態が発生。主催者が対応するまで、TLCの2台も現場で待たされることになった。

1号車は19時過ぎに総合29位／市販車部門1位でSSをゴール。2号車も32位／部門2位で無事ゴールし、アシスタンスの待つマルコナのビバークに到着した。この結果、累計順位は1号車が総合24位。総合31位の2号車とともに市販車部門ワン・ツー態勢を堅持した。14日はマルコナを基点にした331㎞のループコースで競技が行われる。