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今シーズン最初の実戦テストとしてアンダルシアラリーに参戦。
ラリー車の進化に確かな手応え

第7号2020.10.13

TLCは2020年10月6日(火)から10月10日(土)、スペインの南西部アンダルシア地方で開催されたアンダルシアラリーに実戦テストとして参戦し、市販車部門においてワン・ツーフィニッシュを果たしました。

コースは当初の予定から一部短縮され、競技区間は全日程で約750kmとなりましたが、硬い石の路面、締まった土、砂のワジなど、アフリカ大陸のモロッコを感じさせるステージや、アップダウンを伴うワインディング路、路肩の草に石が隠れている狭いオフロードといった南米でのダカールラリーを彷彿させるようなステージなど、バラエティに富む計4ステージで競技が行われました。

TLCはダカールラリー2020で初投入したAT仕様ラリー車のさらなる進化とコロナ禍でのモータースポーツへの参加のあり方を模索することを目的としてアンダルシアラリーに参戦。1月に開催されたダカールラリー以来、9か月ぶりに集合したチームメンバーはそのブランクを一切感じさせず、各々緊張感を保ちながら集中して自身の役割を全うし、短い期間の中で互いに士気を高めあい、実戦感覚を磨き上げました。

ダカールラリー2020から改良後、初の実戦走行となったAT仕様のラリー車の仕上がりに、マイナートラブルは出たものの選手らはクルマの性能向上の手応えを感じており、将来のラリーに向けたクルマのさらなる進化を確認できる内容となりました。

また、新型コロナウイルスへの感染対策についても、チーム独自の対応策をチームメンバー全員が徹底しました。今後のモータースポーツ活動参加に向けて、今回の経験を振り返り、感染予防策についてもさらなる改善を進めてまいります。

引き続き、TLCはダカールラリー2021参戦を目指し、準備を進めて参ります。
温かいご声援をお願いいたします。

(角谷監督コメント)

ダカールラリー2020以来、9か月ぶりのチーム活動となりました。その間は様々な制限がある中で日仏メンバー各々が意識高く体調管理を行い、開発陣営も前回ラリーの課題に対する答えを模索して良いクルマに仕上げてくれていました。コロナ禍でのラリー活動がどういったものになるのか不安はゼロではありませんでしたが、今回のラリーを通して環境変化に順応でき、信頼できるチームであることを再確認できました。選手、スタッフからも今回のラリーに参加したことが、ダカールラリーでの勝利を目指すうえで必要となる感染症対策、マシン性能向上、スキル向上のあらゆる側面でプラスになるものだったと前向きな声が出ており、頼もしく感じています。

(三浦ドライバーコメント)

久々のラリーでチームとの再会もダカールラリー以来となりましたが、いつものファミリーがそこにあり、心地よい緊張感の中で実戦感覚を取り戻すことができました。トラブルもありましたが、メカニックはすぐ原因を特定して解決してくれたので、クルマを信頼して最後まで攻め切れたと思います。テストとは言え、勝ちたかったので、最後はマックスの集中力で逆転を目指して走りましたが、こういった緊張感は競技でしか再現できないので、良い経験になったと思います。

(リシトロイシターナビゲーターコメント)

9か月ぶりにラリーができてまずは嬉しかったです。テストができない環境にはあったものの、日仏の技術陣が協力し、クルマは前回のダカールラリーより確実に進化したことを体感でき、将来のラリーが楽しみになるものでした。コロナ禍でいつも通りに物事を進められない中でも結果を残せたことはチームにとって自信になるものであり、ダカールラリーでの優勝を目指すにあたり大切なものです。このテストの成果は大きいと感じています。

(バソドライバーコメント)

TLCのランクルで初めて競技に参加して、経験値を積むことができ素晴らしい機会になりました。4日間の中で自分なりのトライを重ね、ランクルの限界を確かめることができ、クルマへの理解が深まったと感じています。チームも全員がプロ意識を持って取り組んでいることが伝わってきて、良い空気感でラリーができ、感謝しています。

(ポラトナビゲーターコメント)

過去に市販車部門でのエントリーはあるものの、初めてTLCのクルマ、そして初めて組むドライバーとの参加となりました。4日間の競技の中でクルマ、ドライバーとのコミュニケーションもうまくいき、日に日に良い走りになってきていたと感じています。このラリーに参加できたことに感謝しています。

(岩浅メカニックコメント)

久々の実戦で緊張感のある現場を体験できたことに感謝しています。4日間はあっという間でちょっと物足りない気持ちもありますが、フランス人とのコミュニケーションも問題ありませんでしたし、このチームで戦えることを改めて嬉しく思います。

(中武メカニックコメント)

あっという間に終わってしまった前回の初めてのダカールラリー以来、実戦の現場がなく心配もゼロではありませんでした。しかし、今回はフランス人のプロメカニックの動きを見ながら歩調を合わせて仕事を進める感覚も身についてきたと感じており、手応えもありました。ダカールラリーの緊張感は特別なものでこんなものではないかもしれませんが、着実にステップを踏めたと感じています。