第5号2022.06.01
TLCはランドクルーザー300シリーズをベースとする新型ラリー車で、ダカールラリー2023市販車部門でのデビューウィンを目指し、2022年度の活動を本格始動します。
ランドクルーザー200のラストランとなったダカールラリー2022閉幕後、TLCはトヨタ自動車㈱ならびにトヨタ車体㈱開発部門、関係会社の協力を得て、ダカールラリー2023デビューを目指すランドクルーザー300シリーズGR SPORTを市販車部門にエントリーさせるために必要となるFIA(国際自動車連盟)の公認取得を進めてきました。そして、本年5月にその認証が受理され、ダカールラリー参戦のスタートラインに立つことができました。
6月度にはデビューウィンに向け、これまで試行錯誤を繰り返しセッティングを煮詰めてきた新型ラリー車の耐久テストをアフリカ大陸のモロッコにて実施します。ダカールラリーの環境に近いモロッコの砂丘や高速グラベル、細かい埃が堆積したフェシフェシなどのあらゆる路面で、ダカールラリー1大会分の競技区間に相当する5,000kmを走りこむ予定です。
テストドライバーは三浦昂(トヨタ車体㈱総務部広報室)および2021年大会からチームに加わったロナルド・バソが務め、これまでのダカールで両ドライバーとコンビを組んできたローラン・リシトロイシターおよびジャン・ミッシェル・ポラトがナビゲーターを担当します。
また、日本人メカニックは本年4月より新加入した伊藤勇(福岡トヨタ自動車㈱)、穴見直樹(福岡トヨタ自動車㈱)、中武佑太(福岡トヨタ自動車㈱)が参加します。新型ラリー車での耐久走行は今回が初となり、あらゆるトラブルへの対処方法をメカニックが学び、クルマへの理解を深め、デビューに向けてさらにクルマを鍛えて参ります。
なお、今回のテストには昨年度からTLCとパートナーシップを締結しているTOYO TIRE㈱のエンジニアも帯同し、2023年大会に向けアップデートされたテストタイヤの評価も行ってまいります。
テストの模様はTLC公式InstagramアカウントやFacebookページでも紹介する予定ですので、ぜひご覧ください。