2台揃って前半戦を手堅く終了
濃霧のためSSはCP3までで中止に

戦況

11日はいよいよ前半戦の最終日。タクナ～アレキパ間で競技が行われた。この日はマラソンステージの二日目にあたり、参加者は前日自分たちだけで整備した車両でステージに臨んだ。競技区間(SS)はタクナから42㎞移動した海岸でスタート。314㎞の前半区間のあと66㎞のニュートラルゾーンを挟んで136㎞の後半部分を走るコース。路面はフェシュフェシュ(非常にソフトな粒子状の土が堆積したもの）に覆われた枯れ川の底や石ころ混じりの丘陵が中心。途中20㎞ほどだが難易度の高い砂丘も登場した。

TLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は引き続き慎重な走りでSSを走破。しかしコース周辺に霧が立ち込めたため、主催者は午後5時5分に425㎞地点のCP（チェックポイント）3までで競技の中止を決定した。すでにTLCの2台は2号車三浦昂／ローラン・リシトロシター組が総合34番手、パンクで若干遅れた1号車クリスチャン・ラヴィエル／ジャン・ピエール・ギャルサン組が同37番手でCP3を通過していたが、次のCP4で中止を知らされ、その後は舗装路に出て午後9時過ぎにアレキパのビバークに到着した。

この日のステージ順位は現在集計中だが、中止決定までにゴールしていた上位19台はゴールの順位に。それ以下はチェックポイントの通過順で決定される見込みである。

今大会に市販車部門6連覇の目標を掲げるTLCは大きな波乱もなく前半戦を1号車・2号車による同部門のワン・ツー体制で終了した。後半戦に万全の体制で臨むべくチームは明日12日の中間休息日を使って、車両を徹底的にリフレッシュする。2台がビバークに到着すると待ちかねていたメカニックたちが早速作業に取り掛かった。