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モロッコラリー参戦を含めた最終開発テストが終了。
ランドクルーザー300 ダカールラリーデビューウィンに向け、最終調整へ

第11号2022.10.11

TLCはダカールラリー2023市販車部門デビューウィンを目指し、現在開発を進めているランドクルーザー300 GR SPORTをベースとする新型ラリー車のテストをモロッコで実施しました。モロッコラリー2022参戦に加え、チーム独自のテストを行い、計4,500km(※)におよぶオフロードを走りこみました。
 (※) 4,500kmはダカールラリーSS(競技区間)走行距離に相当

モロッコラリー2022にはラリー車2台体制で市販車部門にエントリー。本大会への市販車部門エントリーはTLCの2台のみとなりましたが、日々出会うトラブルを乗り越え、また、1号車と2号車が実戦同様の接戦を繰り広げながらも、ともに約2000kmを走破。1号車(三浦/リシトロイシター組)が2号車(バソ/ポラト組)をわずか24秒リードし、1号車が総合34位、2号車が総合35位でフィニッシュしました。

1号車ドライバーの三浦昂(トヨタ車体広報室)は「ラリー車に本番以上の負荷をかけて課題を洗い出すために、プッシュが必要なラリーであることに加え、少しでも多くのデータを集積するためにはリタイアは絶対に許されない、緊張感が続く難しいラリーでした。しかし、チーム2台が日々僅差のタイムで走る中で互いに良い集中力をキープすることができ、リアルな課題を確認できた実りあるラリーになりました。同時に、毎日トラブルが尽きませんでしたが、深夜までメカニック陣も集中力を切らすことなく、翌日のスタートまでにマシンを仕上げてくれていたので、このラリーを通じてランクル300と信頼関係を築くことができました。」とラリー後にコメントしています。

また、今回が初の実戦となった2022年度加入メカニックの伊藤勇(福岡トヨタ自動車)は「ラリーに出たくてチームへの加入を希望していたので、初めてのモロッコラリーへの参加はとても楽しみでした。一方、ラリーが始まるとチームの緊張感は一気に高まり、普段は穏やかなフランス人のラリーメカニックや先輩メカもいつもとは違います。任された作業も本当にこれでいいのかと不安にもなりました。ラリーカーを送り出した後はとにかく帰ってきてほしいという思いが強くて、待っている時間はひたすら長く感じました。競技に参加する厳しさに触れてもっともっと自信をつけていきたいという気持ちが強くなりました。」とコメントしています。

そして、チーフメカニックのフィリップ・シャロワは「モータースポーツの世界では開発に終わりはありません。今回もたくさんの課題がでました。残す期間はわずか2か月ですが、その2か月でもやれること、やるべきことはたくさんあるはずです。必ずダカールラリー2023に向けて勝てるクルマを形にしてみせるつもりでいますし、このチームはそれができると信じています。」とコメントしました。

ダカールラリー2023前の最終開発テストを終えた監督の角谷裕司(トヨタ車体広報室)は「不安が尽きることはありませんが、多くの困難に出会ったこのテストとモロッコラリーで選手はクルマを信じ、選手が信じられるクルマをエンジニアとメカが用意してくれました。ダカールラリーで何が起きてもこのチームで必ず乗り越えて見せます。」と意気込みを語りました。

ダカールラリー2023まで残りわずかとなりましたが、デビューウィンに向け、チーム一丸となって準備を進めてまいります。
引き続き、皆さまからの温かいご声援を宜しくお願いいたします。