第4号2023.06.05
ダカールラリーの主催者であるアモリ・スポーツ・オーガニゼーション(以下、A.S.O.)は現地時間2023年6月3日に次回ダカールラリー2024の大会概要について発表しました。
発表によると2024年大会も引き続き、中東サウジアラビア1か国を舞台に1月5日から1月19日の日程で開催されます。プロローグステージと12のステージで約5,000㎞の競技区間が設定され、全体の60%が新しく用意されたステージとなります。現時点でルートの詳細は発表されていませんが、スタートはアル・ウラ、ゴールはヤンブ―となり、サウジアラビア西海岸から途中ループステージ(ステージのスタートとゴールが同じキャンプ地となるステージ)をクリアしながら中央部を経て、東側に広がるエンプティクォーターと呼ばれる大砂丘を通過し、再び西海岸へ至る時計回りのルートと発表されています。
また、例年設定されてきたマラソンステージ(メカニックによる整備を受けずに2日間の行程を走り切るステージ)が廃止され、新たに『48H クロノステージ』が設定されます。
この48Hクロノステージは、エンプティクォーターに設けられた600㎞のステージを計48時間の中で、選手のみで走り切らねばならず、午後4時時点で走行が打ち切られ、ルート内に設けられた計8か所のいずれか最寄りのビバークで夜を明かすこととなります。選手は一か所のビバークに集まるのではなく、各選手が進んだ距離に応じて、それぞれのビバークに振り分けられることとなり、到着するビバークが異なればチームメイトからのサポートを受けられず、各車をクルーのみで解決しなければならない要素が増すため、従来のマラソンステージ以上に厳しい戦いとなることが予想されます。
年々ルートの難易度が上がる傾向にあるダカールラリーが、2024年大会はルール面でもより難しい大会になると予想されますが、TLCは全ステージ完全走破に向け、万全の準備を整えてまいりますので、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします。