リスキーな427kmのロングSSを着実にクリア
TLCの２台が市販車部門ワン・ツー態勢を堅持

戦況

7日の第3ステージはネオムからネオムのループコースでSS（競技区間）が行われ、トヨタ・ランドクルーザー200シリーズ2台で市販車部門に参戦しているTLCはクリスチャン・ラヴィエル／ジャン・ピエール・ギャルサン組の326号車が総合40位、三浦昂（トヨタ車体社員）／ローラン・リシトロイシター組の338号車が42位で続き、同部門のワン・ツーフィニッシュとなった。

SSは前日のゴール地点からスタートし、ネオム周辺の山間地を反時計回りに巡る427kmで、途中125km～135km地点の間に舗装路のニュートラルゾーンを挟んで2パートに分かれていた。路面は砂地を中心に岩場や堅い土へと変化するが砂丘はなく、全体的にハイスピード。ただし終盤は先行のトラックによって路面が掘り起こされてフカフカになり、走りづらい区間となった。ゴール後は77kmのリエゾン（移動区間）でネオムのビバークへ。この日のルートは今大会の中では最も北側に設定され、ヨルダンとの国境近くを通過した。326号車は埃が酷い中、リスクを避けるために先行車の追い越しを我慢するなど落ち着いて走行。若干のミスコースはあったが、大きなトラブルもなくゴールした。一方338号車は2本のパンクで遅れたものの、326号車から７分53秒差で無事ゴールに到着した。

この結果により、第3ステージまでの累積順位では326号車が338号車に代わって市販車部門首位に立ち、総合37位。338号車は5分25秒差の総合39位で、市販車部門1・2位のポジションを堅持した。

ラリーはまだ序盤戦。8日は紅海沿いのネオムから内陸部に入りアル・ウラまで453kmのSSを含む総走行距離676kmのロングステージが予定されている。