今大会最長546㎞のSSを粛々とクリア
後半戦の舞台はサウジ南部の砂漠地帯へ

戦況

ダカールラリー2020は1月12日、後半戦に突入。リヤドからワジ・アルダワシル間で今大会最長546㎞の競技が行われた。同区間をTLCのトヨタ・ランドクルーザー200シリーズはクリスチャン・ラヴィエル／ジャン・ピエール・ギャルサン組の326号車が総合39位、三浦昂（トヨタ車体社員）／ローラン・リシトロイシター組の338号車が41位で走破。この日までの累積順位を326号車が総合28位、338号車が18分31秒差の29位として、手堅く市販車部門のワン・ツー態勢をキープした。

中間日を首都リヤドで過ごしたあと、後半戦はサウジアラビアの南部地域へ。ワジ・アルダワシルはフラットな砂漠地帯の中にあり、SS(競技区間)も砂の台地を行く比較的スピードの出せる路面が中心で、何か所か砂丘も登場した。

326号車は長い行程で燃料が不足しないようペースを抑えて走行したが、高速ステージで予想以上に燃費が良かったため、中盤以降は本来の走り方に戻した。しかし、途中ステアリングに違和感を感じ、緩んでいたボルトを締めなおす処置に15分ほどを要したが、大きなトラブルはなくSSゴールに到着した。

一方338号車も前半でパンク一本とリム落ち（空気圧を下げたタイヤがホイールリムから脱落すること）を喫し、さらに砂丘を越えた先がV字状のくぼみになっていたところでスタック。約15分のタイムロスとなったものの、車両にダメージはなく走り終えた。

13日には同地を基点に今大会2回目のループコースで474㎞の競技が行われる。難易度の高いコースが予想され、チームは気持ちを引き締めて車両の点検整備を行った。