実際に働く人の声を聞き、現地現物で確かめ、一緒により良くしていく。
そんなトヨタ車体の考え方は、クルマづくりだけでなく、働く環境づくりにも表れています。
社員寮やワーキングウェア、休暇制度など、一つひとつの取り組みにどのような想いが込められているのか。人事部長の前田さんに聞きました。
福利厚生も、「人への投資」
― トヨタ車体にとって、福利厚生とはどのようなものでしょうか。
前田:大切にしているのは、「本当に働く人の役に立っているか」ということです。
一人ひとりが安心して働き、自分の力を発揮できる環境を整えることを、私たちは「人への投資」だと考えています。
そのため、アンケートや意見交換、労使の対話などを通じて、従業員の声を聞いています。寄せられた要望をもとに、公平性や実現性も考えながら、本当に必要なものは
何かを検討し、施策や職場環境の改善につなげています。

社員寮も、「暮らす人」の目線から
― 新しい青風寮には、どのようなこだわりがありますか。
前田:社員寮の建て替えには、若手社員が地元を離れ、新しい生活を安心してスタートでき、仕事にも前向きに向き合える環境をつくりたい、という想いがありました。
こだわったのは、「自分の時間」と「仲間とのつながり」の両方を大切にできることです。
個室には自炊用コンロや浴室乾燥機を設置し、風呂とトイレも分けました。一方で、大型モニターのある食堂やトレーニング施設など、入居者同士が自然につながれる場所も設けています。
一人でゆっくり過ごす時間も、同期や先輩と交流する時間も大切にする。
そうした毎日の暮らしが整っていることが、仕事への前向きな挑戦にもつながると考えています。

毎日着るものに、これからの想いを込めて
― ワーキングウェアも、従業員の声を取り入れて新しくしたそうですね。
前田:当社では、モノづくりの現場で安全に働くため、ワーキングウェアを用意しています。日々身につけるものだからこそ、安全性はもちろん、着心地がよく、安心して着られるものにしたいと考えました。
そこで、実際に着る従業員の声を聞きながら、「もっと多くのものをポケットに入れたい」「体型をきれいに見せたい」といった意見をデザインに反映。ポケットの大きさやシルエットなどを見直し、機能性とデザイン性の両立を目指しました。
そして、最終的なデザインは全従業員による投票で決定しました。
― 自分たちが着るものを、自分たちで選ぶ。ここにも、働く人の声を大切にするトヨタ車体の考え方が表れていますね。
前田:そうですね。余談ですが、選ばれたウェアの色は、黒になりました。
黒は、「まだ何も見えない」「答えがない」状態をイメージさせる色です。先が見えない未来にも一歩踏み出していく。そんな挑戦する姿を重ねています。また、黒が持つ重厚さには、最後まで「やりきる覚悟」という意味も込めています。

「休暇制度がある」だけではなく、「休める会社」へ
― 休暇については、どのような考えを大切にしていますか。
前田:私たちは、休むことも、良い仕事を続けていくために必要な時間だと考えています。そのため大切なのは、休暇制度を整えることだけではありません。実際に休みやすい職場にすることです。
当社では、労使で1994年から年休カットゼロ※を推進しており、トヨタグループの中で一番最初に年休カットゼロを達成しました。
また、上司が率先して休暇を取得することや、誰かが休んだときには互いに仕事を支えます。日頃から上司と部下が対話し、信頼関係を築くことにも取り組んでいます。
こうした一つひとつの積み重ねが、休暇を取りやすい職場風土につながっているのだと思います。
※年休カットゼロ…付与された有給休暇の権利を、すべて使いきる活動
会社の外を知る一歩も、後押し
― ボランティア休暇という制度もあるんですね。
前田:ボランティア休暇には、社会貢献活動に参加するきっかけをつくり、一人ひとりの行動を会社として後押ししたいという想いがあります。今年度から制度をスタートし、従業員の3%(390人)取得を目標としています。
― カフェテリアプランも、従業員の声やニーズに合わせて見直しているそうですね。
前田:カフェテリアプランは、自分に合ったメニューを選んで利用できる制度です。従業員の声やニーズの変化を踏まえて定期的に見直しており、今回は健康への関心の高まりなどを踏まえて、健康増進や自己啓発に関するメニューを充実させました。
自分に合った使い方を選び、日々の生活や成長につなげてほしいと思います。

福利厚生も、「現地現物」
― こうして見ると、社員寮、ウェア、休暇制度には共通する考え方がありますね。
前田:そうですね。私たちが共通して大切にしているのは、「働く人を中心に考える」ことです。
実際に働く人の声を聞く。現地現物で確かめる。そして、一緒により良くしていく。そういう考え方を大切にしています。
働き方や暮らし方が変われば、必要とされる支援も変わります。だから、福利厚生にも「完成」はありません。
これからも従業員の声に向き合いながら、一人ひとりが安心して働き、挑戦し続けられる会社を目指していきます。
学生のみなさんへ
― 最後に、トヨタ車体で働くことを考えている学生のみなさんへ、メッセージをお願いします。
前田:就職活動では、「その会社が、働く人をどう考えているのか」にも目を向けてもらえたらと思います。
福利厚生や職場環境には、その会社の考え方が表れます。
当社が目指しているのは、仲間と支え合いながら、一人ひとりが安心して力を発揮し、新しいことに挑戦できる会社です。
皆さんにも、自分がどのような環境で、誰と働き、どう成長していきたいのかを考えながら、会社を見てもらえたらと思います。
